以前某大手旅行代理店でバイトしていた時のこと
昔と違い添乗員付きの団体旅行に参加するより
個人旅行を選ばれる方が増えている昨今
個人で自分のペースで自分の行きたいところに旅行したいというのは
大金を叩いてるのだし、そうそう海外なんて行けるものでもないし
理解出来る
個人旅行を選んだ以上は全て自己責任になるということを
自覚せずに旅行している人が多いのに驚かされた。
一番大きな勘違いは
旅行代理店で航空券を購入したのだから
その旅行代理店が旅行中のケアをしてくれる
ブーっ!
航空券に関して
例えば日付の変更だとかキャンセルだとかは
もちろんその旅行代理店の仕事だけれど
旅行中に盗難に遭い、盗難届を出す(これをしなければパスポートの再発行をしてもらえないし保険料がおりない)のは本人がしなければならない。もちろん言葉の問題があるだろうがそれを踏まえて個人旅行を選んだわけなのだろうから何とかするしかないのである。
旅行代理店に泣きついても盗難届は被害に遭った本人が出すしかないのである。
パスポートの再発行手続きをするのも本人しか出来ない。
こういうことも自分で出来ない、でも個人旅行をしたいなら貴重品は体に縛り付けて
絶対盗まれない
ようにするしかない
が
大勘違いの客達は後を絶たず
個人でやってくださいとお願いすると
逆切れする
こういうことが出来ない人達は是非添乗員付きの団体旅行に参加して欲しい。
添乗員付きの団体旅行で盗難(例えばすりとか)に遭っても
やっぱり被害にあった本人が盗難届を最寄りの警察へ出さなければならないが
添乗員が手伝ってくれる。
個人旅行をすると決め、ホテルと航空券だけ旅行代理店でとった方
たぶん多くの人が現地のガイドブックを購入し旅行中どこを訪ねるかなどのプランを立て
もっと準備のいい人はストリートマップ等も持参するだろうと思う
が
驚くことに
ガイドブック無し、ホテルの地図無し、ストリートマップなんてもちろん無し
でロンドンにやって来て
『ホテルに辿り着けない』と電話をしてきて挙げ句の果てに
『地図をくれなかった旅行代理店が悪い』と逆切れする
とか
プランを立てずガイドブックも持たずにやってきて
『何かお薦めありませんか?』
旅行代理店は
寿司屋ではありません!
こういうタイプは学生に多い
明らかに自分の懐を痛めていないから1週間ダラダラ無意味に過ごしても気にならない。
これはあくまでもイギリスの話だが
キャッシュポイント(日本で言うATM)でカードが戻って来なかったら
日本であれば営業時間内なら店内に入っていってスタッフに説明して
機械から出してカードをその場で返してもらえるが
イギリスではカードは戻って来ない。
セキュリティーの関係で機械の故障でも理由が何であれ
カードは返しては貰えないので自分の銀行に連絡しカードが呑まれたことを説明して再発行の手続きをするしかない。
もちろんこんなことは旅行者には分かるわけもないが
ある旅行者、キャッシュポイントでカードが呑まれたまま戻って来なかった
で、その旅行者が次に取った行動は
航空券を購入した旅行代理店へ足を運んだ。
もちろんそんなことで来られても
旅行代理店は
銀行ではない
から来られても何も出来ない。
『銀行に自分で連絡してください』と言うと
逆切れされた。
日本から出て来るな!
と勤務中何度叫んだことか。